「外壁塗装は、本当に私たちの家に必要なのかしら? 」
「外壁の塗り替えを検討する際、目安となる症状はあるのか?」
外壁塗装の依頼を検討している方の中には、こうしたお悩みをお持ちの方も多いことでしょう。
塗料の耐用年数や建物の築年数などでは塗り替えを判断するのが難しい場合もあります。
そのため外壁塗装の塗り替えは、外壁にあらわれる症状が判断の目安となります。
ご自身で判断できれば、業者へ依頼する前に塗り替えを検討することも可能でしょう。
今回は外壁の塗り替えにおけるポイントを解説していきます。
・【塗り替えが必要な理由】外壁塗装の役割とは?
・【これが出たら塗り替え?】外壁の劣化症状5つ
外壁の塗り替えを検討している方はぜひ参考にしてください。
【塗り替えが必要な理由】外壁塗装の役割とは?
外壁塗装には以下の3つの役割があります。
- 耐久性の向上
- 防水性の向上
- 見た目の向上
3つの役割を詳しく説明していきます。
耐久性の向上
外壁塗装は建物の耐久性の向上させる役割があります。
なぜなら、外壁塗装をすることにより外壁や建物の素材を保護することができるからです。
たとえば、外壁は外気や雨風を受けることで、カビやコケ、塗装面の小さなひび割れや剥がれなど、塗装の劣化症状が現れます。
このような劣化症状が進行すると塗装面だけではなく、外壁の素材や建物の素材にも影響してきます。
そのような影響により建物自体の劣化が進み、お住まいの建て直しをしなければならない可能性がでてきます。
しかし、外壁塗装を行うことで、外壁や建物の素材を保護して、お住まいの耐久性を向上、建て直しのリスクを最小限に抑えることができます。
防水性の向上
外壁塗装は建物の防水性も向上させる役割があります。
外壁の塗装がしっかりしている事で塗装が建物全体を覆うことになり、防水効果を発揮させる事が出来るからです。
外壁塗装は雨漏りのリスクを抑えます。
一般的な雨漏りのイメージは、屋根から雨漏りするというイメージが強いかもしれません。
しかし、実際は外壁のひび割れやシーリング(外壁材の繋ぎ目)の割れなどの劣化症状により、外壁から雨漏りすることが多いです。
そのような劣化症状は外壁塗装を行うことで未然に防ぐことができ、雨漏りのリスクを抑えることが可能になります。
したがって、外壁塗装を行うことで、建物全体をしっかりとカバーし、雨漏りのリスクを抑えるといった防水性の役割を果たします。
見た目の向上
外壁塗装を行った際、目に見えてわかりやすい変化といえば、見た目の向上です。
外壁は紫外線を受けることで、色褪せていきます。さらに雨風を受けることによって、汚れが目立ってしまいます。
お住まいの外観はお家のイメージに大きく影響するため、これまでと違う色で塗り替えて、今までとは違った雰囲気を楽しめる点は大きな役割と言えるでしょう。
【これが出たら塗り替え?】外壁の劣化症状5つ
外壁塗り替えのタイミングは10年程度を目安に行う方が良いです。
なぜなら一般的な戸建ての場合、新築から8〜10年程度で塗装の劣化症状は現れてくるからです。
建物は日々、紫外線や風雨などを受けております。また、台風や地震などの予期できない自然現象によって、想定以上にダメージを受ける場合もあります。
私たちが家の中で快適に暮らせるのは、外壁や屋根が守ってくれているからにほかなりません。
たとえば、衣類や日用品も長く使用すれば、くたびれたり汚れたりしていきます。
外壁も同様に時間が経つにつれて、汚れやひび割れなど劣化症状が現れてきます。
それでは、外壁塗装で補修可能な劣化症状はどのようなものがあるのか解説していきます。
チョーキング現象
症状としては、外壁を指でなぞると外壁の色の粉が手に付着します。
原因は5〜10年と長期的に紫外線や雨風などを受けていることが挙げられます。
また、使用する塗料によってチョーキング現象が起こる時期が異なります。
たとえば、一番耐用年数が短いアクリル塗料の場合、少なくとも5年程度経過してから症状が現れます。
耐用年数が10年以上とされるシリコン塗料の場合、少なくとも10年程度経過してから症状が現れます。
これらより早い年数でチョーキング現象が起きた場合は、施工不良である可能性があるので、塗装を依頼した業者に相談してみましょう。
同じ業者に頼むことが不安な場合は、信頼できる専門業者に相談されることをオススメします。
クラック現象
クラック現象とは、外壁にひび割れが生じる現象です。
チョーキング現象と同様、紫外線や雨風を長期的に受けることにより症状が現れます。
クラック現象の場合、一度劣化を起こすと、補修しない限り劣化が進行してしまいます。
さらに、ひび割れ部分から雨水が入り込み、内側の部分にある建物の素材を腐食してしまうことがあります。
そのため、クラック現象を見つけたら早めに業者へ調査を依頼し、確認してもらうことをオススメします。
シーリング劣化
シーリングとは建物の外壁材同士のつなぎ目や外壁と窓枠の隙間などに注入するものです。
シーリングは主にひび割れや剥離などの劣化症状が起こります。
紫外線や雨、風などに主な原因ですが、加えて地震などの揺れが原因として挙げられます。
シーリングの劣化を放置してしまうと、劣化部分から雨水やホコリなどが入り込み、雨漏りやカビを引き起こす可能性があります。
そのため、シーリングの劣化症状を見つけたら早めに業者へ補修依頼することをオススメします。
塗装の膨れ・浮き
基本的な原因は2つあります。
一つ目は経年劣化によるものです。
紫外線や雨風の影響により、塗装部分に浮きや剥がれが起こってしまうことがあります。
経年劣化の場合、塗装を行ってから10年程度で症状が起こります。
二つ目は施工不良によるものです。
施工不良の場合は塗装の浮きや剥がれが起こりやすくなっています。
主な原因は以下の5つが挙げられます。
・高圧洗浄が不十分
・下地処理が不十分
・下塗りが不十分
・塗料の乾燥時間が短い
・塗料の取り扱いに不備
塗装を行なってから、数ヶ月〜数年程度で浮きや剥がれの劣化症状が見られた場合は施工不良である可能性があるので、塗装を依頼した業者に相談してみましょう。
同じ業者に頼むことが不安な場合は、信頼できる専門業者に相談されることをオススメします。
コケ・カビ
コケやカビの原因は、塗装自体の撥水性や耐候性が落ちたことにより、周りの湿気や付着した菌類の繁殖が挙げられます。
コケ・カビなどは外壁表面に繁殖するだけで、建物内部に大きな影響を与えることはありません。
しかし、外壁全体に広がると汚れが目立ちやすく見た目に影響します。
高圧洗浄で除去して、殺菌処理を行った後に塗装を行うことで改善されます。
まとめ
今回は外壁塗装の役割や塗装で補修可能な劣化症状について解説しました。
外壁塗装の役割や塗り替えのタイミングをしっかり把握した上で業者に依頼しましょう。
上記のような劣化症状については、自身で把握することが可能です。
しかし、どのくらい劣化症状が進行しているかを把握することは難しいため、専門業者にご相談することをオススメします。