住宅を建ててから10年以上経過している方の中に、外壁の色あせやひび割れが気になっている方もいるのではないでしょうか。
「築10年過ぎたので外壁にひび割れが入ってきた…。」
「業者の人に汚れを指摘されたけど、これって工事が必要なの?」
このように、外壁に発生しているトラブルを見たり言われたりすると、不安になってしまいますよね。
建物を外部環境から守る役割をしているのが「外壁塗装」です。
外壁塗装は紫外線・雨風など外部環境の影響を直に受けるため、建物の中でも最も劣化しやすい箇所であるといっても過言ではありません。
家を建てたときは美しかった外観も、だんだんと経年劣化によって外壁に劣化が見られるようになってきます。
その中でも外壁の知っておく事柄や補修を必要とする6つの劣化サインなどをご紹介します。
外壁について知っておきたい3つのコト
外壁について知っておく必要のある項目が3つあります。
外壁の劣化原因や劣化によるリスクなど把握しておきたいのではないでしょうか。
- 劣化原因
- 建物に問題が出やすい
- 定期的なメンテナンス
詳しく解説していきます。
劣化の原因は、、、?
外壁が劣化する主な原因は、雨や風、太陽光です。
太陽光にさらされ、雨が降るたびに汚れが蓄積されているため、目に見えない汚れでも徐々に塗装が劣化しているのです。
例えば、ベランダに放置していた洗濯バサミが、粉っぽくなっていたことや使用する際に「パキッ」と割れたことなどはないでしょうか。
洗濯バサミの塗装部分や素材自体が、太陽の日差しにより劣化したことにより起こる現象なのです。
外壁も同様で、常に太陽光に当たっている状態なため、日に日に劣化しています。
特に、太陽光が当たる南面は紫外線による劣化が激しくなるでしょう。
さらに、台風時の強い雨や風は外壁の劣化スピードを速める原因の1つです。
外壁塗装の劣化がひどくなると、塗装の防水機能が失われ雨水が内部に浸入するようになります。
建物に問題が出やすい
外壁の劣化症状を放置すると1番怖いのは、建物の耐久性能が低下することです。
初期症状で補修をすれば防ぐことができる雨漏りが進行してしまい、外壁の塗膜だけでなく下地を傷めてしまうことになります。
外壁の下地が傷んでしまうと、木材の腐敗につながり、シロアリの被害にあうリスクが高くなるでしょう。
クラックの度合いによっては軽度で済みますが、外壁材そのもののひび割れとなれば深刻です。
さらに、補修費用も高くなってしまうので、補修が遅くなればなるほどデメリットが大きくなります。
定期的なメンテナンスが必要
外壁に使用されている材質にもよりますが、5~10年の期間でメンテナンスを行うのが良いといわれています。
外観に問題がないように見えても、実は壁の内部が腐っていることもあります。
したがって、たとえトラブルがなくても、少なくとも10年を目安にチェックする事がオススメです。
外壁を補修するべき6つのサイン
外壁を補修するべき劣化サインは、いくつかあります。
住宅を建ててから10年経つ頃がメンテナンス時期といわれていますが、
下記で紹介する補修サインが出ている場合、メンテナンスが必要です。
- ひび割れ(クラック)
- 欠け・凹み
- 目地のコーキング(シーリング)の痛み
- サイディングの浮きや反り
- 表面(塗膜)の膨れや剥がれ
- 鉄部のサビ
ひび割れ(クラック)
外壁のひび割れ(クラック)は補修を行うべき劣化のサインです。
クラックの幅や深さによって、劣化の度合いや補修方法が変わってきます。
幅:0.3mm以上、深さ:4mm以上のひび割れがあった際は、下地の深さにまで、割れが達している可能性があり、雨水が侵入する恐れがあるので補修が必要です。
欠け・凹み
外壁に欠けや凹みがある際は、その都度補修をしましょう。
築年数が経つと、劣化により台風や地震など天災の影響を受けやすくなるので、欠けや凹みが発生しやすくなります。
強風で住宅に飛来物がぶつかったり、地震が発生したりした後は、注意深く点検してみましょう。
目地のコーキング(シーリング)の傷み
目地(外壁材同士のつなぎ目)のコーキングが傷んでいる場合は、補修を検討しましょう。
コーキングとは、外壁材同士のつなぎ目や、窓枠の目地に埋められている樹脂製のゴムのような部材のことです。
コーキングに細かい亀裂が出てきたり、コーキングが縮んで目地にすき間ができている場合、劣化のサインです。
コーキングの補修は、「打ち替え」と「増し打ち」の2種類の方法があります。
打ち替えは、古くなったコーキング材をすべて取り外し、完全に新しいコーキングにする方法です。
増し打ちは、古くなったコーキングの上から新しいコーキング材を打ち込む方法です。
コーキングは、外壁材同士がぶつかって破損しないためのクッションの役割や、目地からの雨水の浸入を防ぐ大切な役割を担っています。
このため、補修や定期的なメンテナンスが必要です。
サイディングの浮きや
サイディング(外壁材の一種)の浮きや反りがある場合も、注意しましょう。
なかでも、日本で近年広く普及している窯業系サイディング(セメントと繊維質を混ぜ合わせた板/パネル状態の外壁材)は要注意です。
築年数が経ったサイディングは、紫外線や雨水の影響で変形したり、反り返ったりします。
劣化による変形に耐えられず、最終的にはサイディングが割れることもあります。
表面の膨れや剥がれ
外壁の表面がふくれていたりはがれていたりしているのは、外壁表面の塗膜(塗料が乾燥して形成する膜)の劣化サインです。
塗膜は、雨水や紫外線から建物を守る役目を果たしています。
そのため、塗膜の劣化を放置していると、本来は塗膜で保護されている外壁材が雨や紫外線のダメージを直接受け、外壁材そのものが傷む恐れが高まります。
鉄部のサビ
鉄部のサビを発見したら、劣化のサインです。
外壁周辺や屋根の鉄部は、塗装によって雨水や紫外線から保護されています。
しかし、塗膜の劣化が進むと鉄部に雨水が浸入し、サビが発生するのです。
外壁補修の費用はどれくらい必要?
外壁塗装やサイディング張替えなどのリフォームの目安価格帯は60〜150万円です。
外壁を補修する際に行われる工事の費用相場を以下にまとめましたので、参考にしてください。
外壁塗装(30坪の場合) | 60〜90万円 |
コーキング(180㎡) | 打ち増し:25〜40万・打ち替え:30〜50万 |
サイディング(1軒) | 張り替え工法:180〜300万円・カバー工法:120〜200万円 |
ひび割れ | 2万円〜 |
欠けや穴や凹み(1箇所) | 約1〜6万円 |
ケレン作業(サビ) | 200〜2,200円/㎡ |
膨らみや浮き、剥がれ | 施工範囲によって価格が変動 |
外壁のDIYはメリットが少ない
DIYによる外壁補修は、費用が安く抑えられ、自分のペースで補修が行えるメリットがあります。
しかし、「道具を揃えたにも関わらず、失敗してリフォーム会社に頼むことになる」など、かえって費用が高くなることもしばしば。
さらに一般の方には高い場所での作業は危険を伴います。
業者に依頼する費用に比べてDIYの方が、数十万ぐらい安くなります。しかし自分自身での補修作業は数ヶ月かかってしまうことも多いです。
補修技術や外壁の状態はプロでなければ分からないこともあるので、専門業者に依頼するのが良いでしょう。
外壁の補修サインにはいくつかの種類があり、状況に応じた対処が必要です。
小さなひび割れなどであればDIYで補修も可能ですが、見た目以上に劣化が進行している場合や補修が雑になってしまった場合などは、耐久性の寿命をさらに短くしてしまうことも多いにあります。
基本的には劣化症状を発見したら、まずは施工した工務店や専門業者に相談することをオススメします。
やむを得ず自分で応急処置をする場合も、ひび割れの状態が進行していないか定期的にチェックし、異常があれば速やかに建築士などの専門家に相談しましょう。
外壁補修で気になる傷みをリフォームしよう!
本記事では、外壁補修のリフォームについて詳しく紹介しました。
外壁の劣化がひどくなければ、DIYで対処することができます。
しかし、素人ではなかなか判断が難しいので、専門業者にチェックしてもらうのが良いでしょう。
ダイレクトハウスは「どこよりも長く保証できる高品質」をテーマに品質と安心にこだわる完全自社施工業者です。
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