「外壁塗装をしたいけど、どのぐらい期間がかかるのかわからない」
「外壁塗装の具体的な工程を知って、手抜き業者かどうか判断できないのか?」
このような不安や悩みをお持ちの方や心配されている方はいるのではないでしょうか。
外壁塗装は施工時の天候や季節によって期間が変わってきます。また、外壁塗装の手順を把握していることで、手抜き工事の不安も解消できることでしょう。
今回は、外壁塗装の期間や工程、それぞれの目的などをご紹介していきます。
外壁塗装の期間はどのくらいかかるの?
外壁塗装にかかる期間は7日間〜14日間程度(戸建ての場合)が目安です。
基本的に、夏のように晴れの日が続く場合であれば、塗料の乾きが良いため、7日ほどで施工が終わることが多いです。
しかし、季節や天候によって、塗料の乾く時間が異なってしまうため、おおよそ2週間〜1ヶ月かかると考えておきましょう。
冬のように気温が低い場合、塗料の乾きに多少の時間がかかりますが、14日間以上と大幅に期間がかかることは少ないです。
雨の日が多く、湿気が多い梅雨の時期などの場合、基本的に塗装の工事は中断するため、1ヶ月ほどかかってしまう場合もあります。
工事期間が伸びてしまったことにより、追加料金が発生することはありません。
塗装場所の気温が5℃未満、相対湿度が85%以上もしくは換気が適切でなく結露する等によって塗料の乾燥に不適切な場合は原則として着手しない。やむをえず塗装する場合には、採暖や換気等の養生を行う。
『建設工事標準仕様書・同解説 JASS18塗装工事/一般社団法人日本建設学会』より引用
短い期間での提案は注意!!
短い期間で完了する施工を提案された場合は注意しましょう。(短い期間は、3日〜5日で施工が完了する場合です。)
このような場合は、業者側の何かしらの理由で短期間で完了させたいという思いがあるケースが多いです。
多くの理由としてあげられるのが、
「実際の施工は下請け業者である場合、決められた予算内で施工を行わなければならない」
「施工の工程をいくつか省き、手抜き工事を行い、不当な利益を得ようとする」などです。
短い期間で塗装が終わることは嬉しいことですが、少なくとも7日間はかかりますので、事前に施工期間の確認をしておきましょう。
したがって、短い期間で最低7日間、長い期間で1ヶ月程度かかってしまう可能性があることを念頭に置きましょう。
外壁塗装の施工前〜施工中の基本的な流れ
失敗せずに外壁塗装を行うためには、外壁塗装業者の検討から依頼までの一般的な流れは知っておくと良いでしょう。
ダイレクトハウスの外壁塗装は、独自のサービスとして3つの安心を取り入れています。
»参考:ダイレクトハウスの独自サービス「3つの安心」システム
一般的な流れを知っておきたい方は、以下を読み進めてみてください。
依頼する前の流れ
塗装業者と依頼する前の流れは以下の2つです。
- 現場調査
- 見積もり依頼
それぞれを説明していきます。
現場調査
現場調査とは、塗装工事の見積もりを作成するために建物の状態を調査することです。
調査するものは主に、外壁の劣化状況や建物の面積、既存の素材など、施工を行う上で必要になるものの確認を行います。
外壁の面積や住まいの劣化状況を把握することができなければ、塗装業者は見積もりを作成することができません。
そのため、見積もりだけが欲しいと思っていても、見積もりを作成される前に現場調査が行われるという認識を持っておきましょう。
見積もり依頼
現場調査の内容は見積もりの内容に直接反映されます。しかし、現場調査のみでは建物の状況が正確に分からない箇所もあります。
たとえば、過去に外壁にひび割れがあり、補修剤で補強したケースです。
このケースは、一度補修剤をはがしたのちに、補修剤の奥にあるひび割れがどの程度進行しているかを確認します。
しかし、契約前の現場調査の段階で、お住まいに手を加えることはできないため、その劣化部分を予測した見積もりを作成する業者も存在します。
見積もり金額や塗装工事の内容を確認し、業者に見積書を作成してもらいましょう。
必ず複数社から見積もりを取り、自身が納得のいく業者を選択しましょう。
他社と比べて価格に大幅に差がある場合は、手抜き工事や詐欺の可能性を否定できないためため注意が必要です。
外壁塗装の施工中の流れ
一般的な外壁塗装の施工の流れは以下の7つの流れになります。
- 足場組み
- 高圧洗浄
- ビニール養生
- 下地調整
- 下塗り塗装
- 中塗り・上塗り塗装
- 養生・足場取り外し・清掃
それぞれの工程をご説明していきます。
1.足場組み
足場組みは、金属製の支柱や踏板を建物を覆うように設置されます。
高い位置の塗装を体制を崩さず行うことができ、脚立と比べて左右の移動がしやすいため、外壁の塗装工事を安全かつ効率よく行うために必要不可欠です。
養生ネットを張ることで、洗浄水や塗料が周囲に飛散するのを防いでくれます。
基本的に足場組みや養生ネットは、1日で終わります。
2.高圧洗浄
高圧洗浄の目的は、高圧洗浄機による水圧で外壁に付着している、外壁の汚れ・ホコリ・コケ・カビを隅々までキレイに洗い流します。
もちろん、高圧洗浄だけでは落とせない汚れもあります。
その際は、職人の手作業で行います。
外壁の洗浄後に乾燥させるため、基本的に2〜3日程度かかります。
3.ビニール養生
塗装をする際に、欠かせない下準備の一つです。
養生ビニールの目的は、主に住まいの外壁や屋根などに設置された窓や出入り口などに塗料が付着するのを防ぎます。
4.下地調整
下地調整は、下塗りをする前に外壁のひび割れをコーキング剤(補修剤)で一つ一つ埋め、今後ひび割れが出ないように強化していきます。
主な目的は、塗料の付着が良くなることによる早期の塗装のはがれを防止します。
外壁の劣化があまり進行していない場合は、基本的に1日で作業は終わります。
しかし、外壁の劣化がひどく進行している場合は作業数が増えるため、2〜3日程度かかってしまうこともあります。
5.下塗り塗装
外壁の塗装作業は基本的に「下塗り・中塗り・上塗り」の3度塗り工程を行います。
下塗りは、仕上がりの色となる上塗り塗料と外壁を密着させる接着剤のような役割があります。
下塗りの状態で上塗りの効果が決まります。
また施工不良として色ムラや塗装の剥がれを防止するため、塗装後にしっかりと乾燥させる必要があります。
そのため、基本的に1日かかります。雨が降ることによって、工事が中断になり期間が延びることがあります。
6.中塗り・上塗り塗装
下塗り・中塗り・上塗りそれぞれの工程で、塗料をしっかりと乾燥させることが重要です。
乾燥を待たずして塗ってしまうと、仕上がりがイメージと異なってしまうことや早期に塗装の剥がれがおこってしまいます。
下塗りと同様で、基本的にそれぞれ1日かかります。雨が降ることによって、工事が中断になり期間が延びることがあります。
また、中塗りと上塗りは一般的に同じ塗料が使われます。
中には、作業を早く終わらせるために中塗りを省き、手抜き施工されるケースもあります。
そのため、優良業者の多くは中塗りと上塗りの色を分け、3度塗りの工程を視覚的にわかりやすくしている場合があります。
塗装業者が色別で3度塗りを行なっているか確認しておくといいでしょう。
7.養生・足場取り外し・清掃
全ての工程が終わったら、養生や足場の取り外し、清掃をして工事完了です。
基本的には1日あれば全て終わります。
足場を撤去する際に、足場の部品が外壁に当たって傷がつくなどといった事もありうるので、注意が必要でしょう。
まとめ
今回は外壁塗装にかかる期間やそれぞれの工程などをご紹介しました。
依頼する業者はどのぐらいの期間で、どのような工程なのかを知っておくことで、基準を設けることができ自身で良し悪しを判断する材料が増えます。
それによって、少しでも悪質な業者の手抜き工事を見抜くことが可能になります。
しかし、自分自身で情報収集するのに時間がかかってしまうのも事実です。
時間をかけずにお住まいの外壁に「どのくらい期間がかかるのか」や「どのような流れで施工を行うのか」を知りたい方、または外壁塗装について気になっていることがあれば、ダイレクトハウスへお気軽にご相談ください。