「戸建ての外壁を塗り替えるにはいくら必要なのか?」
「外壁塗装費ってどれくらいするのか?」
こうしたお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか
外壁塗装費は塗装面積や使用する塗料、依頼する業者によっても様々です。
漠然と高額なイメージをお持ちの方も多く、依頼しづらいという方も多いでしょう。
今回は戸建住宅の外壁塗装にかかる費用を、施工時に必要となる項目とともに紹介していきます。
住宅の外壁が劣化し始めていて、塗り直しを検討しているという方はぜひ参考にしてください
戸建住宅にかかる外壁塗装の費用相場
一般的な2階建て住宅の場合、外壁塗装費用はおよそ40~100万円です。
費用には、塗料代、施工費、足場代の3つが含まれます。
これら費用を把握し、塗装面積に乗じることでおおよその外壁塗装費用がわかります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
外壁塗装費用の計算式
外壁塗装費用は以下計算式でおおよその費用を割り出すことができます。
(塗装面積(㎡)×塗料代)+(塗装面積×施工費)=外壁塗装費用
業者によっては施工費や塗料代が一式となっている場合があるため、確認しておくと良いでしょう。
塗装面積は総床面積の1.2倍が一般的となります。
例えば40坪の住宅の場合、計算式は以下のようになります。
・1坪=3.3㎡
・40坪=132
・132×1.2=158.4
(158.4㎡×塗料)+(158.4㎡×施工費)=外壁塗装費用
また、2階建ての場合は上記計算式の2倍となります。
ただし、この計算式は住宅の床が正方形で計算しているため、天井が高く外壁面積が広い家や特殊な形状の家の場合は、塗装面積も異なります。
見積もり自体は無料の業者の業者が多いため、不安な方は業者へ依頼してみましょう。
(問い合わせリンク)
塗料代
塗料は使用するグレードによって変動し、このグレードは塗料を合成する成分によって異なります。
グレードの高いものほど、耐用年数も長く性能も良いものが多くなります。
代表的な塗料のグレードと費用は以下のとおりです。
塗料 | 費用 | 特徴 |
アクリル樹脂 | 1,000〜1,800円/㎡ | ・耐用年数:3~8年 ・特徴:最も安価で重ね塗りしやすい |
ウレタン樹脂 | 1,700〜2,500円/㎡ | ・耐用年数:8~10年 ・特徴:密着性が高い |
シリコン樹脂 | 2,300〜3,500円/㎡ | ・耐用年数:10~15年 ・特徴:耐久性と耐候性に優れている |
フッ素 | 3,500〜5,000円/㎡ | ・耐用年数:15〜20年 ・特徴:耐久性と耐候性に優れている |
これら塗料の中でも種類はさまざまなため、より住宅に適した塗料を選ぶことがポイントになります。
ただし、費用を抑えたいからといって安価なものを選ぶと、短いスパンで塗り直しとなり、トータルの費用がかさむため、身長に選ぶことが大切です。
塗料選びは最も業者と相談したいポイントといえるでしょう。
塗料選びについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください
(リンク塗料)
施工費
施工費は施工にかかる材料費や現場職人の人件費など一式のことです。
主な項目として以下が挙げられます。
項目 | 費用 |
高圧洗浄 | 100~300円/㎡ |
飛散防止ネット | 100~200円/㎡ |
養生 | 250~400円/㎡ |
塗装施工費 | 1,000円~2,000円 /㎡ |
付帯塗装工事(軒天、雨樋、破風板、雨戸) | 1,500~3,000円/㎡ |
諸経費(現場管理費、廃材処理費) | 1式 50,000~80,000円 |
これら施工費は業者により変動します。
最新の機材を用いた業者や下請け業者に依頼する大手のハウスメーカー、工務店の場合は割高となるケースがあるでしょう。
また特殊な形状の住宅の場合は作業工数が増えるため施工費も高くなりやすいです。
さらに施工費の中には、人件費が含まれている場合もあります。
見積書には人件費として記載がない場合もあるため、施工費として金額が高いと感じたら業者へ確認すると良いでしょう。
足場代
足場代は運搬、組み立て、解体の費用を含め、1㎡あたり800~1,000円ほどが相場です。
足場代は以下の計算式でおおよその金額を算出できます
・(家の外周+8m)×高さ=足場架面積
・足場架面積×(足場費用/㎡)=足場費用
上記からもわかる通り、坪数の大きな家や階数の多い家、天井の高い家などは足場代も高くなりやすいです。
住宅が特殊な形状をしており、足場が組み立てられない場合は、その他の方法で塗装を行う必要があるため、費用も高くなるでしょう。
また現場職人に危険が伴う作業となる場合も費用が高くなりやすいです。
足場代は外壁塗装を行う上で必須であり、足場代が安くなったり無料になることはありません。
足場代が安くなる場合は、正しい足場組みがされない恐れがあり、正しく塗装が行えなかったり事故につながることもあります。
依頼した業者が足場代を安くすると言ってきた場合は確認することをおすすめします。
外壁塗装の見積もりをチェックする際のポイント
見積もりをチェックする場合は以下のポイントを押さえておきましょう。
・塗料名が明確に記載されているか
・金額が「㎡」で計算されているか
・一式という表記が記載されていないか
それぞれ詳しく見ていきます。
塗料名が明確に記載されているか
外壁塗装の費用に関するトラブルで最も多いのが塗料名の記載があるかどうかという点です。
悪いケースとして、「自社オリジナル塗料」「塗料一式」という記載があります。
塗料はグレードによって金額が異なるため、費用に見合った塗料を使用しているか確認が必要です。
利益をあげるために安い塗料を使い、高額な費用を請求する悪徳業者も少なくありません。
また、使用する塗料の缶数の記載があるかどうかも確認が必要です。
塗料には1缶で塗装できる面積の記載があるため、塗装面積がわかれば適切な缶数とその金額が割り出せます。
しかし、こちらも利益追求のため、缶数を記載せず割高な費用を請求される場合があります。
こうしたことからも塗料の缶数や費用、計算方法が細かく記載されているか確認することをおすすめします。
金額が「㎡」で計算されているか
外壁塗装の見積もりは「㎡」で計算されるのが一般的です。
なぜなら塗料や足場など殆どの項目において、㎡を基準として単価が計算されているからです。
坪数や畳での計算では、正確な個数や量が把握できないので、当然費用も正確に計算できません。
中には坪数計算で多めに見積もられるというケースもあります。
一方で、優良業者であれば多少の誤差はあっても、許容範囲としてできるだけ正確に計算してくれます。
見積りの各項目の単価が「㎡」となっているかどうかは重要なポイントと言えます。
一式という表記が記載されていないか
見積書の悪い例として「一式」という記載が多く挙げられます。
一式はもろもろの費用をまとめてという意味がありますが、これでは何にいくら必要なのかが不透明なままとなってしまいます。
本来であればもっと安く済む工事が、一式と見積もられ、割高な費用を請求されるケースもあるでしょう。
もちろん項目によっては一式という記載が必要な場合もあるので、もし見積書に一式という記載がある場合は業者に確認してみましょう。
まずは無料で優良業者に相談しよう!
上記で書いてきたように、外壁塗装の費用はおおよその金額を計算して割り出すことができます。
しかし、実際は他の作業が必要になったり、どのグレードの塗料を使用するかがわからなかったりなど、計算するのにも限界があるでしょう。
もし外壁塗装の費用が知りたい場合は、無料で見積もりをしてくれるところもあるため、業者に相談することをおすすめします。